what’s
共家事・ラク家事とは?
夫婦・家族で家事をシェアする「共家事」
家事の省力化、外部化による「ラク家事(ラクカジ)」
そんな「共家事」「ラク家事」を通して、「ゆとり時間」を作り出し、
家事・育児の負担を軽減し、
みんなが自分の時間や家族の時間を持つことを目指す取り組みです。
Number
数字で見る共家事
日々の生活に追われ、心とからだは疲れていませんか? 仕事、家事は生きていく上で必要ですが、休むこと、自分のための時間を持つことも同じく大切です。福井県の男性、女性の仕事、家事、ゆとり時間について現状はどうなっているのか、課題は何かを見ていきましょう。
県民意識調査による
「役割分担意識」では意識の変化も⁉
「男性は仕事」「女性は家庭」といった性別による役割分担意識は、男女ともに変化しています。特に若い男性の世代で意識が変化した割合が大きいですが、一方で男性の約2割、女性の約1割に、性別による役割分担意識があります。
賛成またはどちらかといえば賛成と答えた割合
Professional
専門家に聞きました
株式会社ふくい整理収納サービス代表
宇野 恭子さん
2022年8月に「株式会社ふくい整理収納サービス」を設立。 シングル出産や介護、離婚、子どもの入院などの経験を通じて、片付けの大切さを実感し、1級整理収納アドバイザーの資格を取得。 鯖江市に事務所を構え、福井県初の整理収納専門企業として、整理からお掃除まで一括で依頼できるサブスクリプション型サービスを提供している。スタッフは全員女性。柔軟な働き方を取り入れ、女性活躍支援にも注力している。
家族はチーム!
まずは家族全員で共家事会議をしよう!
福井の女性と接していて感じるのは「とにかく忙しそう」だということ。フルタイムでみっちり働いていたり、子どもの習い事の送り迎えで平日も土日もタスクがパンパンだったり、理想の暮らしを叶えるハードルが高かったり。女性たちがほっと一息つけるよう、共家事がスタンダードになってほしいと思います。
共家事を進める第一歩は「暮らしのルール設定」。整理収納のアドバイスをするときも、必ずルールを決めてもらうようにしています。家電やスマートフォン、ゲームでも、使い始める前に必ず初期設定をしますよね。同様に、暮らしを円滑に進めるためにもルール設定が必要なステップです。家族で会議を開いて、子どもも親もおじいちゃんおばあちゃんも家族全員が同席している場でルールを決めるようにしましょう。
家族みんなが家事を「自分事」ととらえられれば「誰かがやってくれるだろう」という人任せになりがちな考えをアップデートできます。その家に住んでいる全員が共家事チームのメンバーです。一緒に暮らす人への思いやりを大切に、チーム一丸となって暮らしをより良くしていってくださいね。
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まずは家族で集まって、共家事会議を開きます。ハンドブックのP.5からチェックを入れながら、役割分担(=ルール)を決めてください。家族全員が共家事のチームメンバーであることを忘れず、足並みをそろえてスタートラインに立ちましょう。
♡思いやりポイント
ルール決めと同じくらい重要なのが、共家事で暮らしをどう変えたいのか(=ゴール)を明確にしておくこと。なんのためにルールを設けるのかが曖昧なままだとなかなか家事が自分事になりにくいので、夕食後に家族でトランプをするなど、ワクワクするゴールを作って家族を巻き込んでください。
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ビジネスの基本のホウレンソウ(報告・連絡・相談)は、共家事でも大切。担当の家事が完了したら、「和室の掃除機がけ、終わったよ」のように具体的にメンバーに伝えましょう。報告を聞いた側は「ありがとう」と感謝の言葉を忘れずに言いましょう。
♡思いやりポイント
洗い残しややり忘れなど、家事の出来ばえが気になったとしても、「お皿に洗剤が残っているよ」などと直接は言うのはNG。「ありがとう、助かった! 次はヌルヌルがなくなるまで洗ってくれると最高!」と言い換えて伝えれば、モチベーションがキープできます。
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共家事を始めて1週間くらいたったら、振り返りをしてみましょう。役割分担はもちろん、進め方自体を見直して「我が家流」にアレンジすると◎。週末に遠出する、年末に家族で旅行する、など目的をレベルアップしていくのも良いですね。
♡思いやりポイント
「良かれと思って」と他のメンバーの仕事(=家事)を代わりにやるのは、実は好ましくありません。役割に対する責任感がなくなったり、「不十分だったかな?」とモヤモヤさせる原因になったりするからです。代わりにやる前に声をかけて原因を確認しましょう。
日本が世界に誇る和食文化が、ユネスコ無形文化遺産に登録されました。
だしの「うま味」や、発酵調味料である味噌を活用した日本型食事スタイルは、理想的な栄養バランスを持ち、
日本が世界に誇るものです。味の素のレシピを参考にして、この機会に家族で共家事に挑戦してみましょう!
レシピ提供:味の素株式会社
Tさんご家族
5人家族(30代夫婦・小6・小4・1歳)
子どもが生まれた時から夫婦で始め、三人目が生まれた今では、子どもたちも一緒に取り組んでいます。子どもたちには家事を手伝うではなく『家事=自分のことは自分でする』という意識を持ってほしいと願い、得意なことを任せています。最初は親としての責任を手放すようで抵抗もありましたが、慣れてからは楽しい発見ばかりです。
Kさんご家族
3人家族(50代夫婦・20代息子)
結婚当初から夫婦で一緒に夕食を作っていましたが、夫が積極的に家事を始めたのは、育児で忙しそうな妻を見て自然と手を貸すようになったのがきっかけです。現在、夫は夕食後の食器洗い、息子は夕食作り、妻は朝食とお弁当作りを担当。それぞれの得意なことを活かしながら役割を分担し、家族全員で協力し合っています。
Check List
共家事チェックリスト
「家事の現状に満足しているか?」の調査では、家事についてよく話し合う家庭ほど、家事に対する満足度が高いという結果に。名前のある家事以外に存在する無数の「名もなき家事」についても意識し、会話することが、心の負担の軽減につながります。
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まずは現状を把握しましょう!
共家事チェックリストを広げて、今担当しているそれぞれの役割に〇を付けていきましょう。
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夫婦や家族で現状について話し合いましょう。
1で〇を付けた家事について、家族で確認しながら、担当している家事の数を記入しましょう。苦手な家事や大変な家事などについて共有しましょう。
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今後の家事の進め方について、話し合いましょう。
現状、家事負担の少ない家族が今後担当する家事を決めましょう。また、2で家族と話し合った苦手な家事、大変な家事について、「減らす・なくす」工夫ができないか、外部サービスを利用できないか、考えてみましょう。